熱カシメ機と超音波カシメ機との比較 | ||
熱カシメ機 | 超音波カシメ機 | |
加熱手段 | ヒーターにより加熱した押え型を使用 | 超音波発振器により加熱 |
加工方法 | 樹脂を熱変形温度まで加熱し、圧力により変形(塑性変形)させる。 | 樹脂を超音波エネルギーにより溶解して、加圧変形させる。 |
特徴 | カシメ部位への加熱を必要最小限にすることができるので、レンズの鏡枠等の薄肉カシメ・小型電気部品の極小ボスカシメ等に適している。 | 樹脂を溶解させるので樹脂同士の接着や接合に適している。 |
樹脂を熱変形させるだけなので、接着・接合はできない。 | カシメ部位に短時間で比較的に大きなエネルギーを 与えられるので、大型樹脂部品のボスカシメ等に適している。 | |
粉塵の発生がないので精密部品のカシメに適している。 | 加工中に粉塵が発生することがある。 この場合、カシメ後のワーク体積が減少してしまう。 | |
附帯する電子部品へのダメージ・破損がない。 | 超音波振動により、電子部品を附帯するワークは破損の恐れがある。 | |
カシメヘッドの構造が単純なので、故障が比較的少ない。 | 超音波振動により、ワークにクラック(亀裂)が発生する恐れがある。 |